マーケティング企画部 マーケティング企画室
菱沼一茂(室長) interview

キャリア変遷

2005年入社。2年で2劇場経験。入社3年目から本社勤務。12年務めた番組編成部経験の後、2020年1月より現在の部署に配属。

マーケティング企画部
マーケティング企画室


「映画館を訪れる理由」をつくる仕事

映画館でなくても映画鑑賞ができる時代、わざわざ訪れてもらうためには、設備や環境が魅力的なだけでは十分ではない。ではどんなことが人を劇場に向かわせるのか?さまざまな仕掛けに取り組むマーケティング企画室室長の菱沼一茂に語ってもらった。

「0から1を作り出す」ため、あらゆる活動をする部署

入社3年目で本社勤務になって以来、約12年間にわたって番組編成部で働き、2020年の1月からマーケティング企画室の室長に就任。現在は主に部署全体の管理やメンバーのサポートをしています。

TOHOシネマズの場合、番組編成部の仕事は、映画館で上映する作品を選定し、それによって売り上げを獲得していく役割を担っていますが、マーケティング企画部の仕事はすべて「TOHOシネマズを選んでいただく」ための活動。小売業に例えて言えば、番組編成はバイヤー、マーケティングは宣伝担当と考えると近いと思います。

もう少し詳しく言うと、多くの映画館がある中から選んでいただくために新しいサービスを創出する「新規ビジネス立案」、デジタルデータをマーケティングや集客に活かすプランを考える「デジタルマーケティング」、新しい劇場にいかに足を運んでいただくかを考える「新劇場のオープン宣伝」の3つになります。共通するのは、いずれも「0から1を作り出す」仕事であることです。そもそも「革新的サービス」というのはTOHOシネマズの経営理念の一つでもあり、過去にも、インターネットチケット販売、ママズクラブシアター、通話料決済、auマンデイなど、さまざまな「業界初」のサービスを打ち出してきました。私たちは常にこうした新しいサービスを生み出すことを第一の目標としています。

「どうすればお客様の利便性が上がり、ご利用いただきやすくなるのか」を考えるため、常に情報収集をしていますが、最近はテクノロジーの進化もあり、「新しいサービス」の可能性がとても広くなっています。情報収集の範囲も、以前と比べるとかなり広がっていますね。

映画館のよさを伝え、足を運ぶきっかけをつくる

「お客様に選んでいただく」ことの根底にあるのは、「映画館で映画を観ることを楽しんでほしい」という思いです。そのためには、映画館のよさをしっかり伝えていくことも重要です。

たとえば、2020年9月にオープンしたTOHOシネマズ立川立飛の『プレミアムシアター』は、LOVE PSYCHEDELICOのNAOKIさん監修のもとで調整した素晴らしい音響を持つスクリーン。もっと知ってもらい、より多くの方に体験してもらうために、さまざまな角度から宣伝活動を行いました。NAOKIさんのインタビュー映像を制作してWebサイトや都内の劇場で上映したり、SNSに投稿して告知を行いました。また、マスコミの方々には実際に音響を体験いただき、紹介記事にしてもらいました。こうした取り組みが映画ファンはもちろん、幅広い方々へ魅力を伝えるきっかけになったのではないかと思っています。

また、映画館での人気イベントとして定着していた「応援上映」は、コロナ禍により声を出しての応援が難しくなり開催できずにいました。そんな中、株式会社ドワンゴ様のご協力の元、「ニコニコ生放送」のしくみを使って実施したのが『超・応援上映』。映画館の大スクリーンに、ニコニコ動画と同様にコメントテロップを流す形で、ご来場のお客様に作品の内容に合わせた応援コメントを送信してもらったのですが、コメントに反応するコメントがつくなどとても盛り上がり、映画館での新しい楽しみ方をお伝えできたと思っています。

「映画館で見る映画が一番好き」な人とともに働きたい

今後も、「映画は映画館で見るのが一番」と思っていただくために、さまざまな取り組みを実行していく予定ですが、映画館以外の世界で盛り上がっていることについても可能性を探っていきたいと考えています。

例えばデータ活用は、お客様の利便性を向上させ、映画館をより利用しやすい場にしていくことも可能にします。「DX化」が様々な場で言われていますが、映画館もその真っ只中にあります。映画以外の業界とタッグを組んでのサービス向上など、「業界初」の取り組み実現を今後も目指していきます。

そんなマーケティング企画部の立場として、ともに働きたいのはやはり「映画館で見る映画が一番好き」という人。そういう人と一緒に、「映画館で見る映画の素晴らしさ」を伝えていければと思います。もう一つは「新しいことをやりたい」人。「映画館を使って、こんな新しい取り組みが実現できたら面白い」といったアイデアがある人にとっては、とても面白い仕事だと思います。

全ての社員が「楽しく働ける」ために

運営研修室
角田麻美(トレーナー)

作品とフードをともに楽しむ
「文化」の創造へ

商品開発部
堀口貴夫(室員)