TOHOシネマズには、さまざまな業界や職種から転職し、経験を活かしながら活躍している社員が多くいます。
ここでは、そんな転職者に「転職理由」や「転職してどうだったか」、「転職者から見たTOHOシネマズの魅力」などを聞きました。
PROFILE
※取材当時のプロフィールです
経験業界/ホテル
転職理由
大学時代はよさこいサークルでお祭りに出るなど、昔から楽しいこと、お客さんに喜んでもらうことが好きでした。新卒時にホテルに興味を持ったのも、人と接する仕事の一つとしてでした。留学経験で身に付けた中国語が活かせそうだと考えたのも理由の一つです。
フロントスタッフとして採用されたので、仕事は基本的に接客でした。地元のホテルだったこともあり、お客様におすすめのお店やお酒を紹介して喜ばれることにはやりがいを感じていましたし、外国からのお客様に中国語のご案内が通じることも嬉しかったです。
ところが、入社2年目にコロナ禍を迎えお客様と接する機会が激減。代わりに他の館内業務をするのですが、自分のやりたかった仕事とかけ離れてしまいました。そんなときに思い出したのが、新卒時にも興味を持っていた映画館。映画というエンタメはコロナ禍においても必要なはずだと考え、挑戦してみようと思ったのです。TOHOシネマズを選んだのは、自分が学生時代からいつも通っていた映画館で、落ち着いた雰囲気が大好きだったからでした。
TOHOシネマズに転職して感じたこと
ホテルの仕事と共通しているなと感じるのは、お客様のために快適な空間を提供し、お客様のご要望を汲みとって対応するという点です。TOHOシネマズの場合、正確には、個別のご要望への対応は主にアルバイトスタッフが行いますが、私たちマネージャーが指導するからこそ、行き届いた清掃やお客様への適切なご案内が実現するのであり、間接的とはいえ重要な役割を果たしていると思います。その結果、お客様が笑顔になり、「また来たい」と言ってくださると嬉しいのも同じですね。また、お客様の前に立つ際の立ち居振る舞いについては、ホテル時代に身に付けたことがとても活きていると感じています。
逆に、前職とは全く違うのは、運営について考え、指導する立場であることです。ホテルのフロントスタッフ時代には、お客様を増やす工夫や売り上げのことを考える立場ではありませんでした。しかし、劇場ではお客様にまた来てもらうためにはどうするかを考え、スタッフに指導していくのは私たちマネージャーです。言い換えれば、劇場運営に自分の意見を反映できるとも言えます。新人マネージャーでも何でも発言できますし、実際に新人だからこその新しい発想もあるものです。
今はストアを担当しているので、「より多くグッズを手に取っていただくにはどうするか」を考えるのも重要な仕事です。最近力を入れているのはカプセルトイやクレーンゲーム。お客様からの声や売れ筋など、スタッフから上がってくる情報をもとに、配置場所や景品の補充頻度を変えるなど工夫をしています。そういう工夫が数字に反映される面白さは、入社前に想像していなかった面白さでした。
TOHOシネマズのいいところ
入社後に一緒に研修を受けた同期は全員が異業種からの転職組。異業種からというハンデもなく、同じスタートラインから始められたのは心強かったです。今はそれぞれ別の劇場に配属されていますが、今でも連絡を取り合い、互いの劇場の情報交換をしています。
入社4年目に入り、現在は2つめの劇場で勤務していますが、こうして全国の違う劇場に行けることも私は気に入っています。一緒に働くスタッフも、一つ目の愛媛県の劇場では主婦やフリーターが多かったのに対し、現在の大阪の劇場では学生がメイン。それぞれいろんな考え方の人がいて、自分にない考えや、「こういうふうにしたらいいんじゃないか」という意見を聞くのが面白いですし、とくに大阪ということもあってか、スタッフから積極的に話しかけてくれ、斬新なアイデアがたくさん出てきます。もちろんお客様も全く違っていて、今後もそういう変化をたくさん経験できると思うとワクワクします。転職の際には、総合職なので転勤することになっても社宅に住むことができ、新しい環境でお金の不安なくチャレンジできるのも助かりますね。もともと旅行も好きなので、オフの日には旅行気分で、その土地の美味しいもの食べたり、観光名所に行ったりしています。
また、変化といえば日ごろの業務も、ストア、コンセッションなど担当セクションによって違っていますし、シフト制なので出勤する曜日や時間帯によってもやることが違います。そういう変化があるところが、私は気に入っています。
お客様にGOOD MEMORIESを提供する立場でいるのはもちろんですが、こうして自分らしく、楽しく仕事ができていることはまさに自分にとってもGOOD MEMORIES。今は、より幅広い仕事ができるよう、社内でのステップアップに向けて頑張っているところです。
経験業界/アパレル(販売)
転職理由
実家がセレクトショップを経営していたこともあり、「洋服」が好きでアパレル業界に入ったのは18歳のときです。自分よりずっと歳上のお客様に対しても、一人ひとりをよく知り、それぞれに合わせた接客で売上が伸びるところに面白さを感じていました。また嬉しかったのが、いわゆる「オケージョン(式典などの服装)」を通じてお客様の人生に関われること。高校の入学式のために服を買ってくれたお客様が成長し、成人式のスーツを買いに来てくれるなど、人の人生の節目に関われる喜びを感じていました。
ところが、20代後半に入ってエリアトレーナーになると、担当する東海地区の4県を飛び回って自宅にもなかなか帰れない生活に。接客の現場も離れてしまい、「好きな仕事しか頑張れない」自分を実感して転職を考えるようになりました。同業他社からも声をかけてもらったのですが、そちらを選ばなかったのは、10年業界にいて「もう十分楽しんだ」と思ったから。さらにちょうど子どもが生まれることになり、今後転職する回数もそう多くなさそうだと考えたとき、洋服と同じように大好きだった「映画」に関わる最後のチャンスだと思ったのです。映画の仕事と考えたとき、真っ先に浮かんだのが映画館。それでTOHOシネマズに転職したのです。
40数人の部下を持っていた自分が、一から仕事を学び治す立場になる不安はもちろんありました。でも異業種に転職すればどこへ行っても1年生。好きなことなら覚えられるはずだと思って踏み出しました。
TOHOシネマズに転職して感じたこと
同じ接客でも、1対1で行うアパレルの接客と1対多で行う映画館の接客は異なります。最初は戸惑いましたが、何百人ものお客様が一気に訪れるのを、うまく列に誘導するような接客にはまた別の面白さがありますね。
今は「映写」といって、映像を流す準備の仕事に取り組んでいます。実は映像は、「ボタンを押せば流れる」というものではなく、予告編一つとっても、配給元やスポンサーなどさまざまな取引先の要望を聞き、正しく流れるように準備をする必要があります。こうした仕事はどの劇場でも共通なので、今後どこへ転勤しても通用するスキルとして自信につながりそうです。
何より、GOOD MEMORIESという理念に共感しています。たとえば、人気作品のコスプレをして映画館に来られるお子様がいるのですが、「見て見て」とアピールしてくれる様子がとても可愛らしく、お声がけするといろいろ感想を話してくださったりするんです。そうした機会があると「この方の人生の1ページに関われている」と感じられて嬉しいんですね。それは、オケージョンを通じて人生の節目に立ち会ってきた前職の喜びにも通じるものがあります。
アルバイトさんと話すときには、主婦の方には子育ての相談をするなど、できるだけその人のライフスタイルに合わせた会話をするよう意識しています。そういう会話があれば、何か仕事で悩んだときにも話しやすいと思うからです。こうして人と深く関わるコミュニケーションは前職でマネジメントを経験する中でも意識してきたことで、うまく活かせているのではないかと思います。
TOHOシネマズのいいところ
経験したことのない仕事も多くある中で、それでも安心して現場に入れたのは、入社から2カ月間、実際の劇場で行う研修がとてもしっかりしていたからだと思います。研修のあり方には自分も前職でトレーナーとして苦労したので、TOHOシネマズの研修がすぐれていることがよく分かるんです。
劇場配属後も、半年後研修が用意されているなど、新人を気にかけてくれる雰囲気がありますし、支配人もとても親身になってくれて、できるだけ短期間で多くの経験ができるよう、私のために育成プランを立ててくれました。おかげで半年ごとに違う業務に挑戦し、一通りの経験を積むことができました。
前職でもシフト制勤務だったので、シフト制勤務に抵抗はなかったのですが、16時~翌1時という遅番は初めての経験。ですが今はすっかり慣れて、出勤前の日中に子どもを公園に連れて行くなど充実した過ごし方をしています。何より、シフト通りにしっかり帰れるのがありがたいですね。
現在の目標は支配人になることです。育ててくれた支配人を尊敬しているのも理由の一つですが、私自身も、前職時代には新卒で入社した社員を店長にまで育てた経験があり、その面白さもわかります。支配人になれば、その役割により大きな規模で挑戦できると期待しています。支配人には他にも、1週間の上映スケジュールなど全体像を考えたり、団体鑑賞を誘致したり、ディベロッパーとのやりとりを通じて動員以外の売上をつくるなど、さまざまにできることがあります。ゆくゆくはそういう仕事に挑戦できるのも、TOHOシネマズの魅力ですね。
経験業界/内装材商社(営業職)
転職理由
商社の営業職だった前職では、設計会社を訪ねて内装案件を獲得し、メーカーや施工業者を手配して工事を完了させる仕事をしていました。納期を守るため、ときには協力会社さんに無理をお願いすることもある中で、大切なのは人間関係。そのためのコミュニケーションには自信もあり、好きでもありました。
でも、業務が増えていくとだんだんと「ただ納期内に納めるだけ」の仕事になっていきました。有名企業の複数の物件で内装工事を請け負うなど大きな案件も手掛けましたが、業務が多すぎて現場を見に行く時間もありませんでした。そうやって、自分の仕事で誰かが笑顔になっている実感が持てなくなったのが、転職を決めた理由です。
新卒のときには、「仕事といえば何か大きなことをするもの。そのためにはBtoBだ!」と思い込んでいたのですが、社会人経験を経て改めて自分は何にやりがいを感じるのかを考えてみると、実は、お客様の笑顔に直接触れることのできるBtoCの仕事の方が向いているのではないか、と思うようになりました。そんなとき、よく訪れていたTOHOシネマズの求人サイトを見て、ここなら人と人とのコミュニケーションを大切にする仕事ができるのではないか、と考えたのです。お客様の層の広さや人数の多さ、スケールの大きさも魅力でした。
TOHOシネマズに転職して感じたこと
TOHOシネマズで働いていて感じるのは、「やるべきこと」だけで終わらず、自分で工夫できる余地があることです。たとえばポップコーンを販売するときに、単にマニュアル通りに注文されたものを売るのではなく「+50円でLサイズにできますよ」と案内してみる。実際にそうした工夫で売上が変わったこともありました。自然とそういう工夫ができるのはやはり、眼の前にお客様がいて、何が求められているかが分かるからだと思います。そこが前職との大きな違いかもしれません。
もちろん、経験が活きている部分もあります。分からないことをどんどん聞く「図太さ」はその一つ。前職時代、協力会社さんにさまざまなお願いをしてきたコミュニケーション力が役立っています。今もアルバイトスタッフに、大変と分かっていてもお願いしなければならない場面がありますが、そんなときにも図太さは重要。難しいところではありますが、「時間が足りなければこういうふうにやってみてほしい」というアイデアも含めて伝えるなど工夫しながら、コミュニケーションに努めています。
仕事をする中で意識しているのは、「近隣の競合館に負けない挑戦をして、結果を出していきたい」ということです。売上も、無理な売り方で上げるのではなく、ニーズがあるところをうまく見つけていきたい。自分は数字がよいとモチベーションが上がるのですが、スタッフもきっとそうだと思うので、うまく数字を示して盛り上げたいですね。
TOHOシネマズのいいところ
当初はBtoCの接客に必要な言葉遣いなどできていないことも多く、研修期間中には何度も指摘を受けました。でも、2カ月の研修の間にしっかり指導してもらって、ずいぶん成長できたのではないかと思います。充実した研修があるのは、転職者にはありがたいですね。
シフト制勤務は初めてですが、自分にはこの方がいいくらいですね!5連勤になることがほとんどなく、3日働いて1日休むといったリズムがむしろ快適で、合っていると感じます。
慣れない業務もありますが、「仕組み」がしっかりしていてダブルチェックの機会も多く、自分ひとりでプレッシャーを感じる場面はありません。数字はモチベーションにはなりますが、それで評価されるわけではないので、ストレスが少ないのもいいところ。ただし、関わる人が多く、常に連携とコミュニケーションを求められるので、1人で黙々と仕事をしたい人には向いていないかもしれません。自分にとっては圧倒的に「自分から仕事をしている」実感が持てていて、全体としては100点をつけてもいいくらい毎日充実しています。
劇場で働くからには「支配人を目指す」と言うべきなのかもしれませんが、そういう夢は自分にはまだ大きすぎるので、今はまずいろいろな劇場を経験したいですね。TOHOシネマズでは劇場ごとに大きな違いがあるので、それをたくさん経験することで、自分のできることを見つけていけると思っています。なかでも経験してみたいのは新店立ち上げです。一から劇場を作り、今まで劇場に来たことがなかったようなお客様を迎えることができれば、きっと素晴らしい経験になると思います。